大学全入時代は来るのか

まだまだ蒸し暑いですね!かなり雨が降る日もあり、体調を崩してしまった生徒さんはいないでしょうか。いよいよ2学期が始まりますね。心身ともに良い状態にして、2学期を迎えましょう。

 

さて、今回は、最近の大学受験動向を追ってみたいと思います。保護者の方はよくご存じかと思いますが、「大学全入時代」が来ると長らく言われてきました。実際どうなのでしょうか。

 

2020年4月入学では、国公私立大の定員総数が約61.9万人、大学志願者が66.5万人、実際には定員を約3%上回る63.5万人が入学しました。これまでは、志願率55~57%強のあいだで推移し、また大学志願者は微増なりとも確実に増えてきてはいます。しかし、それよりも早いスピードで18歳人口が減少してしまっています。それらを考慮すると、2024年4月には志願者が61.9万人まで落ち込むと文科省は試算しています。大学の定員は63.9万人ありますから、計算上はついに「大学全入時代」に突入することになります。

 

……と、まぁ、細かいことを説明してきたのですが、「じゃあ大学に入るの簡単になるんですね!良かった!」と思う保護者の方はいらっしゃらないと思います。その通りです。人口が減ったからといって、人気大学の倍率が落ちるわけではありませんよね。むしろ、二極化がより深刻化し、定員を確保するのに困る大学も多くあります。

 

さらに、大学へのニーズや就職関連の環境変化などもあり、選ばれる大学に少しずつ変化も起こっています。例えば、以前より資格・専門職を目指す傾向が強まり、資格などのとれる大学に志望が集まり始めていること。また、コロナの影響によって、地元志向が強くなり、同時に都市部の私立大学が避けられる傾向も一部でみられます。第一志望であれば一人暮らしをしてでも通いたいが、滑り止めであれば、わざわざ家を出てまで通うか悩む……という声や、大学での対面授業も少ない・図書館などの施設もあまり使えない・フィールドワークや実験・実習などにも制限があるなど、以前と比べると大学教育が充実しているとは言えない状況で、私立大学に行くか悩む……、また、アルバイトができないことも含めて経済的な問題が生じてしまったり、自粛生活から精神的にも孤立してしまいメンタルヘルスの問題が生じてしまったりと、大学生活にも深刻に影響を与えています。このような状況から、この時代背景において、大学選びの基準はここ1・2年で大きく変わってきています。

 

これから数年の間に、さらに大きく大学入試は変容していきます。また、それに合わせて各大学も受験方式をさらに多様化し、より複雑なものになっていくでしょう。やはり、いくら定員数的に全入時代とはいえ、本当に行きたい大学に入るのは相変わらず難しい、むしろ受験の変革に乗り遅れると失敗するリスクばかりが大きくなると思います。

 

保護者様や生徒の皆さんにお願いしたいことは、まだ中学生でも、まして高校生なら、なるべく早くから進路について考えておくことです。どの学部にする、とか大学の偏差値がどうか、ということだけではありません。将来したいこと、なにが好きでなにが得意なのか、しっかり自分自身に向き合う時間を作るべきだと思います。時代の変化が速く大きくなってきたからこそ、時代に流されてしまわないように、早くから自分の根を張るように自分の将来について考えることが大切だな、と思う今日この頃です。

夏期休業のお知らせ

下記期間を夏期休業とさせていただきます。

休業期間:8月8日(日)~8月16日(月)

休業期間中は電話が繋がらない状態になります。あらかじめご了承ください。
8月17日(火)10:00より電話受付を再開いたします。

皆さんと元気にお会いできることを楽しみにしております。
どうぞ、事故やケガには十分ご注意して過ごしてくださいね。

夏休み、充実していますか?

夏休みも早いもので折返しがみえてきました。

みなさん、この夏休みは充実していますか?

 

長期休みに入る前、規則正しい生活をして、朝からあれをして、これをして、勉強はこれくらいやって…と計画を立てていたのに、気づけばお昼前まで寝てしまっているだとか冷たいものばかり食べてしまっているだとかはよくありますよね。

学校があれば、学校が時間割を決めてくれているので、それに合わせて生活をすることで半ば強制的に規則正しい生活を送ることができますが、長期休みにはそれを自分でしなければならないので思ったより大変なんですよね。

これは普段の勉強も同じで、家庭教師の先生が来る授業の時間は当然勉強をしますが、自習にとなると話は別という人も多いのではないでしょうか。何時から自習をしようと思っていても、きめられているわけではないから、最終的には「まあ今日はちょっと疲れてるしいいかな…」となってしまいがちです。

 

そんな人におすすめなのが、タイマーです!

学校の授業でも、チャイムが鳴ることで切替えになるのと同じようにタイマーのアラームが鳴ることで疑似的に気持ちの切替えに繋げることができます。

例えば学校の時間に合わせて、50分勉強したら10分休憩、というようにタイマーを設定することで、想像以上に集中力が上がりますよ!

ぜひ、試してみてくださいね!

未来の自分を具体的にイメージする

いまあなたは目標を持って、勉強やスポーツに励んでいると思いますが、その先に何がありますか。例えば、具体的な数字を目標としていたとして、それを達成した時にあなたに返ってくるものはなんですか。続きを読みながら、一緒に考えていきましょう。

「行きたい高校は決まっているけど、なんかスイッチが入らないんです。」突然、ある生徒からこんな相談を受けました。その生徒が努力をしていないかというと、そんなことはありません。以前よりも自習時間が増え、テストの点も上がり、自分の目標を達成することが出来ていました。それでも、本人の中では「もっと出来る」という気持ちがありながら、本気になれていない自分にも直面していたわけです。そこで、この生徒にこう問いかけました。「その高校に行って、したいことはイメージ出来てる?」と。すると、生徒は「出来ていない」と、「それならその高校に制服を着て、その高校の生徒として、3年という期間限定の高校生活をどのように過ごしたいか、想像してごらん。そして、それを毎日書き出してごらん」と返しました。

人は目標だけがあっても、頑張り続けることはできません。ましてや、自分の限界以上に頑張ることはもっと難しいです。では、何が必要か。その努力の先で掴めるものが明確に見えていることです。もっと具体的に言うならば、努力を続けてでも「なりたい」と思える自分が必要です。これをより具体的にイメージ出来ることが、努力を続ける上で非常に重要です。

きっとあなたにも憧れや理想の自分があると思います。ただ、それはとてもぼんやりしていませんか。例えば、高校生活は3年です。僕は人生に1度しか訪れない、その期間限定の時間を楽しく過ごしてほしいです。しかし、ぼんやりとしたままでは、楽しく過ごせるかは運任せです。自分の大事な時間を運任せにしてしまっていいのでしょうか。自分の意志で楽しくすることができた方が良くないですか。

僕はそのように考えているので、自分の未来を具体的にイメージすることは、誰もがするべきだと思います。ただ、それはあなたの未来です。毎日5分でも良いので、あなた自身で考えてください。今までやってきていないと思うので、最初はとても難しいと感じるかもしれません。しかし、続けていけばどんどん具体的になっていきます。

そして、それが必ずあなたにとっての最高のモチベーションになります。なぜなら、「なりたい」って思える自分が決まっているのに頑張れないってことは、自分から幸せな未来を手放して、不幸な未来へ進むことになるからです。それが目に見えた状態で、不幸に突き進む人は、きっといないと思います。しかし、未来の自分が見えていないってことは、知らず知らずのうちに不幸に向かっている可能性があるわけです。

最後になりますが、未来の「なりたい」自分を思い描く重要性は伝わったでしょうか。やっていく中で「なりたい」自分が変わっていくことは構わないので、さっそく今からペンを持ってイメージしてみてください。その瞬間から、未来が変わっていきます。

一発大逆転の魔法の勉強法?

いよいよ夏が迫ってきましたね。暑くなると集中力も切れがちになってしまいますが、大事な時期を無駄にしないよう、何をするか・方法などを先生と相談しながら、一緒に頑張りましょう。

さて、これまで大学受験をされた生徒さんの中には、いわゆる「大逆転合格」を果たす生徒さんも多くいました。そういう先輩たちの姿を見て、生徒様や保護者様から「何か特別な授業はあるのか」「なにか特別な方法があるのか」と聞かれることがあります。気持ちは良く分かります。まして、より強い志望であればあるほど、どうにか して叶えたいと思うでしょう。もし、私が高校生でも、同じことを聞くかも知れません。「一発逆転をできる秘策はないのか?」と。

しかし、あえてハッキリ事実を言います。そんな魔法なんてありません。むしろ、これまで生徒たちの努力を間近で見てきた私としては、大逆転合格を、奇跡や魔法で片付けたくはありません。彼らの努力の賜物だと思っています。想像してみてください。部活やクラブチームなど、スポーツでも、芸術でも、なんでもいいです。あるいは、大人の方であれば、仕事でも同じだと思います。たしかに「正しい内容」「より良い方法」はあります。でも、それを知ったからといって、教えてもらったからといって出来るようになるでしょうか。まして、結果が残せるでしょうか。答えは否です。

結局どこまでいっても、修練度を高めるに限ります。一つ一つのレベルを高めるしかありません。「これくらいなら出来る」「集中すればできる」ではなく、「息をするように出来る」レベルまで高めること、繰り返し取り組むことです。つまり、当たり前のことを当たり前ではないレベルで続けられるか、が大切です。それを毎日続けたら成功という形で結果が返ってきます。決して、秘策や魔法があるわけではなく、また、到底できないような特別難しいことをやる必要があるわけではありません。とにかく継続することです。しかし、それを理解していても、結局その継続することが一番難しいですね。自分だけでは、甘えが出てしまうものです。

では、何が必要か。それはコーチと環境です。目標の持ち方とそれに対する正しい努力の仕方、つまりゴールまでの道筋を示すことのできるコーチ。そして、甘えが出てしまわないような環境。それらに身を置くことで、自己成長につなげてほしいと思います。私たちも、そういう生徒の皆さんを全力でサポートできるよう、スタッフ一同で指導に当たります!

一度目は経験、二度目は失敗-経験から学ぶ大切さ

今年、東海地方の梅雨入りは観測史上2番目の早さだそうです。気温もぐっと上がってむし暑い日も増えてきました。この時期になるとどうしても息苦しく感じますが、きちんとマスク、手洗いうがいに消毒で、この夏も乗り越えていきましょう。

今回はせっかくなので雨にまつわる名言からの学びを一つ、ご紹介しましょう。経営の神様とも呼ばれた、パナソニック(旧・松下電器)の創業者、松下幸之助さんの名言です。

『雨が降れば傘をさそう。傘がなければ、一度は濡れるのも仕方がない。ただ、雨があがるのを待って、二度と再び雨に濡れない用意だけは心がけたい。』

シンプルですが、とても考えさせられる言葉ですね。ちなみにタイトルの「一度目は経験、二度目は失敗」という言葉も松下さんの言葉です。だれしも人生は一度きりで、最初からなにもかもうまくできる人はいません。最初はできなくて当たり前なのです。松下さんは事業で大きな損失を出した部下にも、怒らずにそう話したそうです。本当に人間力の高い人ですよね。

これは私たちの生活や勉強においても同じですね。何を当たり前のことを、と思うかもしれませんが、自分の生活を省みると意外にできていないものです。例えば、翌朝起きられなくなるとわかっていながら夜中までスマホを触ってしまったり、この時間に家を出ないと遅刻するとわかっていながらギリギリまで寝てしまったり…「ああ、失敗するだろうなあ」と思いながらも、つい準備や対策を行ってしまうというのはよく聞く話ですね。しかし、成長しよう、今の自分を変えよう、と思うなら二度目以降の失敗を回避できるように対策を練る必要があるのです。

ところで、このような失敗はどうして起こるのでしょうか?雨が降る予報なら傘を持っていけばいいように、家を出る時間に合わせてアラームを設定しておくなど、準備はやろうと思えばできることが多いですよね。たとえ自分では思い浮かばなかったとしても、ネットで調べればそれこそ無数の解決策がヒットするでしょう。

言い方を変えてみましょう。どうして準備や対策をしないのでしょうか?それはほとんどの場合、「面倒だから」、この一言で説明がつきます。準備や対策をするということは、それまでの自分のルーティンを変えるということです。例えば遅刻しないためには15分早く起きて家を出なければならないでしょうし、夜中スマホを触らないためには時間制限をかけたり別の部屋に置いたりして見れないようにしなければなりません。本当に克服したいと思ったら、面倒でもきちんと続けて、新しいルーティンに切り替える必要があるのです。

これからたくさんのことに挑戦する皆さんは、その分だけ「経験」を積んでいくことになるでしょう。雨に打たれて落ち込んでしまうかもしれませんが、次の「失敗」を回避するためにはどうしたらいいのかを考える絶好のチャンスでもあります。ぜひ、自分に合った雨に濡れない方法を身に着けて次の機会に臨みましょう。

心を整理すること

桜が葉桜へと姿を変え、汗ばむ陽気の日も増えてきました。

天候が安定しない日々が続いていますので、やるときはやる、休むときは休む、とメリハリを利かせて過ごしていきましょう。

 

さて、新しい環境に身を置いてからしばらく経つこの時期は、ピンと張っていた緊張の糸が切れ、心が疲れやすい時期でもあります。進学や引っ越しなどで学校ごと環境が変わった人はなおさらそういった疲れが出てきやすいでしょう。

中には「毎日楽しいし、ストレスなんかないんだけど、なんだか調子が出ない」という人もいるのではないでしょうか。

心と体は密接につながっているといいます。身体の動きで気分を持ち上げるというのはよくあることで、例えば格闘家のファイティングポーズだったり、試合中に大きな声を上げることだったり、特にスポーツをする人はよく行うでしょう。

その逆もまたしかりで、心を落ち着かせるためにまずは身体をリラックスさせるというのは効果的です。ここで気をつけたいのが、リラックスすることとダラダラすることは違うということです。気ままにスナック菓子を食べながら、寝転がって動画を見る、というのは一見リラックスしているようですが、目や脳みそ、胃などの内臓に負担がかかり、結果的には身体の負担になっているといわれます。そんなゆっくりするような時間は取れない!という人は、深呼吸をするだけでも効果的です。人は緊張状態になると無意識のうちに呼吸が浅くなりがちだそうなので、ふと気づいたときに深く呼吸をすることで、自分の息が浅かった=緊張していたということに気づけます。そうして自分の緊張状態を自覚することで、初めて意識的にリラックスができるのです。

そこからは、心の整理です。いま、しなければならないことはなにか、その中で期限があるものはどれか、自分だけでは解決できないものはあるか…などなど、思いつくまま、できれば紙に書きだしていきましょう。そうすることで心の中でぐるぐると考えていることが見えるようになり、脳の負担が減ります。なんとなく後回しにしていたことも、実際に書き出して、やってみれば意外に早く終わり、心がすっきりするということもあるでしょう。

デジタル全盛のこの時代、どこにいてもスマホ一つでなんでもできる便利な世の中ですよね。しかし、だからこそ一度そこから離れて心の整理をすることが大切になります。世の中で活躍をして多忙な人こそ、1日5分だけでもこういった心の整理の時間を取るといいます。その5分が、残りの23時間55分のパフォーマンスを上げることを知っているからです。新年度はまだまだ始まったばかりです。自分のペースをつかむためにも、1回の深呼吸から、自分の心と向き合う習慣を身につけてがんばっていきましょう。

GW休業のお知らせ

下記期間をGW休業とさせていただきます。

休業期間:4月29日(木)~5月5日(水)

休業期間中は電話が繋がらない状態になります。あらかじめご了承ください。
5月6日(木)10:00より電話受付を再開いたします。

皆さんと元気にお会いできることを楽しみにしております。
どうぞ、事故やケガには十分ご注意して過ごしてくださいね。

スタートの季節

今回は4月から新しい環境を迎えるにあたって、少しでもみなさんの不安を取り除けるような、一編の詩を紹介したいと思います。

 

「道」

此の道を行けば どうなるのかと 危ぶむなかれ

危ぶめば 道はなし

ふみ出せば その一足が 道となる その一足が 道である

わからなくても 歩いて行け 行けば わかるよ

 

これは石川県の寺院で住職をされていた清沢哲夫さんという方の『無常断章』という著書の中に掲載されている詩です。ちなみに、私がこの詩を知ったきっかけは元プロレスラーのアントニオ猪木さんが引退の際に語った言葉の中でこの詩を引用したことでした。ですので、もしかしたらどこかで聞いたことがあるなと思われた方も多いかもしれませんね。

私はこの詩を、「これからの生活や人生、何が起こるかは誰にもわからないことだから過度に不安に思う必要はない。一歩一歩進んでゆけばやがて振り返ったときに良い日々を歩んできたと、きっと思える。」という風に解釈しています。そのように考えると漠然と不安を抱えながら生活している自分の心が少し軽くなるように感じます。

もちろん、ただ向こう見ずに突き進めばいいというわけではないでしょう。先を考えてしっかり準備することは大事だと思います。しかし、いくら準備を重ねても不安が全く消え去るということはありません。むしろ準備をすればするほどあれこれ考えてしまって不安感が増すことだってあるでしょう。大事なことは、自分で手を打てる範囲のことに力を尽くして、もう後はやってみないと分からないという状況になったら、あとのことはあまり考えず、ぽんっと一歩を踏み出してみるぐらいの気持ちの方が色々なことにチャレンジできるのではないでしょうか。そして、みなさんも経験があると思いますが、不安に思っていることは実際には杞憂に終わることがほとんどです。ですので、あれこれ悩むことに時間を使いすぎず、ときには流れに身を任せるくらいの気持ちでチャレンジしてみると思いもよらない良い結果に恵まれることもあるかもしれませんね。

自分が何を与えられるのかを考える

皆さんこんにちは!スタッフの櫻井です。まだまだ寒い日が続きますので、体調管理には十分お気を付けください。さて今回は「自分が何を与えられるか」というテーマでお話していきたいと思います。

皆さんは、自分が他人に与えることができるものをパッと思い浮かべることができますか。なかなか難しいですよね。僕もこの文章を書きながら何を与えることができるかなと頭を抱えています。

 

では、なぜそれを考えることが難しいのでしょうか?まずは、この視点から考えていきましょう。その答えの1つとして、これまで「与えること」について考える機会がなかったことがあげられると思います。例えば、学校では授業を受け、宿題が出され、それに沿ったテストを受けるという流れがありますよね。この過程の中で僕らは受け取るばかりで与える練習が出来ません。
つまり、皆さんは「与える」ということに考えてきたことがないから、今はまだ出来ないだけで、勉強と同じようにそれについて学び、練習をしたら確実に出来るはずです。

 

次に、なぜ「与える」ことを考えるべきなのか。ここについて触れていきます。僕らは小学校から大学までの間ずっと与えてもらえることが当たり前の環境で育っていきます。しかし、大学を卒業し社会に出たら、今までその練習をしていないのに、急に与える側に回らなければなりません。

なぜなら、仕事は与えたものに価値を感じてもらって初めて成立するからです。あなたが与えたものに価値を感じてくれる人がいて、初めてあなたは社会人として報酬を手に入れることができるのです。つまり、いつかは「与えること」について考えなければならない時が、あなたにも訪れます。その時に備えて、あなたはどうしますか。

 

僕は、今から少しずつその事実に目を向けて、「与える」練習をしていった方が良いと思います。それは勉強と同じで、早く始めた方が絶対に得だと思うからです。フライングが禁止されていない競技で、わざわざ他人より遅くスタートする理由はないですよね。

そのように考えた場合、いまあなたに出来ることは何でしょうか。ここで1つの大事なこと伝えるので覚えておいて欲しいです。

 

それは、「誰でも目の前の1人の心を動かすことはできる」ということです。

 

スポーツ選手やアーティストのように、1回の行動で何千人、何万人の心を動かすことはできないかもしれません。しかし、あなたの小さな行動の積み重ねで身近な人の心を動かすことは可能です。

 

いま、あなたが「ありがとう」を伝えたい人を思い浮かべてください。いつもあなたに何かを与えてくれる人のことです。その人が喜んでくれるあなたの行動は何ですか。それが思いつくのであれば、それをやってみることが与えることの第一歩です。最初は、難しいし、何か恥ずかしく感じることでしょう。でも、積み重ねていけば、それが当たり前になります。

日々の積み重ねがあなたの当たり前を作ります。あなたはどっちを選びますか。ぜひ、考えてみてください。