日々ベストを尽くす

こんにちは!スタッフの南です。気づけば12月も目前に迫り、2022年も終わりに近づいています。今年も色々なことがありましたが、新型コロナウイルスのことが続いていたり、世界では終わりの見えない争いが日々ニュースになったりと、これからの未来ことを不安に思わせるようなことを多く目にします。ただ、そういう中だからこそ、改めて私たちは自分自身の役割が何なのかを考え、そしてそれを全うしていくことが大事なのではないかと思っています。社会や世の中を自分の思い通りに変えられる人はいません。人が変えられるのは自分自身のみです。自分が変わるから、結果的に周りの状況も変わっていくのです。ですから、2023年がより一層良い一年になる事を信じ、自分が今やるべきことに日々力を尽くして、まずは自分自身を着実に成長させていきたいですね。

さて、受験生のみなさんはこれからいよいよ入試本番を迎えますので、今この時期に力を出し切れていないということは無いと信じていますが、非受験生のみなさんはいかがでしょうか?2学期のテストも終わって緊張感がなくなり、少し気の緩んだ生活を送っていませんか。

そこで今回は、日々全力を尽くすことがいかに大事なのかということを改めてみなさんにお伝えしたいと思います。みなさんはノミの実験という寓話を知っているでしょうか。ノミというのはあの小さな虫のノミのことです。ノミは小さい体ですが体長の150倍くらいのジャンプ力を持っていると言われ、実際50㎝くらいジャンプするとのことです。そのノミに高さ10㎝くらいのコップを逆さにしてかぶせるとどうなるかというと、当然ノミはどれだけジャンプしても天井に頭をぶつけるだけで、10㎝までしか跳べないわけですね。その状態で数日放置してからかぶせてあるコップを取り除くと、なんとノミはやはり10㎝までしか跳べなくなってしまうのでした。

このお話はリアルなので、本当にそうなの!?と思いがちですが、あくまで寓話ですので科学的根拠に基づいたものではないということはちゃんとお伝えしておきますね。誰かに話す時は気を付けてください。(笑)ただ、このお話から得られる教訓は非常に重要です。様々な解釈ができるのですが、例えばこう考えることはできないでしょうか。ノミは力を制限されていたせいで、本来の自分が持っている100%の力を忘れてしまった(あるいは、力の出し方を忘れてしまった)のだと。人間でいえば、6割から8割くらいの力しか出さないで日々を過ごしていると、無意識のうちに自分の持っている100%の力を発揮できないようになってしまうということだと思います。これは成長するどころか、退化してしまうということを意味します。

日々ちょっとずつ手を抜いて過ごすうちに、昔発揮できていたパフォーマンスすら発揮できなくなってしまうという風に考えると、1日1日を頑張らずに終えてしまうことがどれだけ恐ろしいことかわかりますよね。逆に、日々全力を尽くすということを意識できれば、今の自分が気づいていない、自分が持っている本来の力を100%発揮できるようになるとも言えます。

生徒のみなさんは宝石のようなもので、それを一生懸命磨き上げていくことで、きっと自分でも気づいていない輝きを放つことができるはずです。ただ、宝石も手入れを怠り磨き方が甘くなれば、すぐにくすんでしまうもの。日々の手入れを怠らず、そしてやるなら全力で、自分自身に磨きをかけていきましょうね!

成功のコツは2つある

こんにちは!スタッフの南です。11月になり季節が一気に変わった感じがしますね。ニュースによると今年はインフルエンザが例年以上に流行する恐れがあるとのことです。これからの季節は体調管理がより重要になってくるので、日頃からできる予防活動を徹底していきましょうね!

さて、今回は中だるみしやすいと言われるこの2学期にぜひ生徒の皆さんに伝えたいことを書きたいと思います。皆さんは李白という中国の唐代の詩人を知っていますか?国語の教科書でみたことありますよね。その李白がまだ若かった頃に経験したことが由来となっている「磨斧作針(まふさくしん)」という四字熟語があるので、そのエピソードを紹介したいと思います。

 

ある若者が学問で身を立てるために都会に出ました。しかし、なかなか学問が成就せず家に戻ろうとします。その帰る道の途中、小さな川を渡ったところに一人のお婆さんがいました。こんなところで何をしているのかと思って見てみると、そのお婆さんは鉄の斧を研いでいました。そこで、若者はお婆さんに、

「ここで何をしているのですか?」と尋ねてみました。

するとお婆さんは、

「斧を研いで、針を作っているのです。」と答えました。

若者はその言葉に大きな衝撃を受けました。斧を研いで針を作るなど気の遠くなる話です。しかし、辛抱強く続けていけばやがては針になるでしょう。

学問の道もこれと同じではないだろうか、少し努力をして上手くいかなかったからといってあきらめてはならない。忍耐強く勉強を続ければきっと成就できるに違いない!

そう考えた若者は、家に帰るのをやめて学問を続け、やがて立派な学者になったのです。

 

この若者が李白であると言われております。そして、この故事から生まれた四字熟語が「磨斧作針」(辛抱強く努力を続ければ、困難なことでもついには成し遂げられる)です。一方、日本の江戸時代の思想家、二宮尊徳も「積小為大(せきしょういだい)」という言葉を残しています。これも、小さなことの積み重ねが大きな発展や成果につながるという意味で、よく似た言葉と言えるでしょう。

イエローハットの創業者である鍵山秀三郎さんは、かつて若い人たちに話をした際に「成功のコツは2つある」と言ったあとに、「コツコツ」と板書したと言われています。辛抱強く努力し続けることでしか大きな成果を得られないということは、多くの先人の生き方を見れば明らかです。

生徒の皆さんも1日1日の積み重ねを意識して、自分が今日やるべきことにちゃんと専念できたかだかどうかということを日々振り返りながら2学期後半を過ごしていきましょうね!