習慣化するためのコツ②

こんにちは!スタッフの南です。〇〇の秋とはよくいいますが、みなさんにとっては秋とはどんな季節でしょうか?僕はどうしても甘いものには目が無いので、自分にとってはスイーツの秋という感じです(笑)。栗やサツマイモを使った季節のスイーツが店先に並びだしますので、これからの時期は日々甘い誘惑との戦いになりそうです。

前回から行動を習慣化するためのコツについてお伝えさせてもらっています。ちなみに前回はその①として「一度に大きく変えすぎようとしない」ということを書きました。脳科学の点から見ても、小さい変化からスタートして、そこから少しずつ変化を増やしていった方が確実に習慣化していきやすいということをお伝えしました。今回はその②ということで、また新たなコツをお伝えさせていただきます。

2つ目のコツはずばり「モチベーションに頼らない」ということです。これについては今までの記事でも触れてきたことと重なることもありますが、モチベーション(=やる気)というのは誰しも起伏があるということです。その日の体調、精神状態によって簡単にモチベーションは上下するのです。なので、今やる気満々だからきっと続けて頑張れるぞ!と思うのは少し危険です。自分のモチベーションだけに頼ってしまうと、どうしてもやる気が起きなくて行動に移せない日というのが必ず出てきます。そうなると習慣は一瞬でリセットされてしまうのです。大事なことはモチベーションが下がったときでも行動できるしくみをつくることなのです。

具体的な仕組みつくりは次回のその③で詳しくお伝えしますが、モチベーションに頼らないようにする第一歩は、目的を明確にするということです。ただ何となく「これが習慣化したらいいな」ではなく、○○を達成するためにこれをするんだ!というゴールを明確に決めるということです。ゴールとそのための行動がバチっと自分の中でリンクすればやる気に関わらず「当然やるべきこと」という認識になるのではないでしょうか。

そしてもう一つ、目的の設定と同じく大事なのが、行動が習慣化した先にある、未来の具体的な自分のイメージを持つことです。ゴールへたどり着いた自分がいつ、どこで、どんなことをしていて、どんな気持ちなのか、今の自分と比べてどう違うのか、より具体的であるほど、今の行動が将来のプラスになるという確信を持てますし、何より自分自身の気分も良くなりますよね。そういう具体的なイメージは文字に起こしたり、絵にしたりして目に付くところに置いておくことが重要です。数年前の話ですが、匠ゼミナールで高校受験した生徒の中に、自分の志望校の制服の画像をスマホのトップ画面の背景に設定していた子がいました。その生徒は無意識のうちに、来年の4月に真新しい高校の制服を着ている自分をイメージしていたのだと思います。

今回はここまでです。モチベーションは高く維持できることに越したことはありません。しかし、人は弱い生き物です。「モチベーションが下がってしまったから行動できませんでした」ではいつまでたっても自己実現できないですよね。ですので、モチベーションに左右されずに確実に行動を習慣化していく考え方やしくみを実践していくことが大切なのです。

社員研修による休業のお知らせ

下記期間を協力企業との合同社員研修のため休校とさせていただきます。
休校期間:9月13日(日)~9月21日(月)
なお、期間中は電話が繋がらない状態になります。ご了承ください。

9月22日(火)よりお電話の受付を再開いたします。
よろしくお願いいたします。

やり抜く大切さ

受験生にとっても1・2年生にとっても勝負の2学期がスタートしてからしばらく経ちました。

例年よりも大変だなぁと感じている生徒さんも多いかもしれませんね。今回は、そんな皆さんに成功の秘訣を少しお話したいと思います。

 

GRIT(グリット)という言葉は聞いたことがありますか?アメリカのペンシルヴァニア大学の心理学者アンジェラ・リー・ダックワース教授が提唱した言葉です。アンジェラ教授は、大学で研究を始める前に、世界有数のコンサルティング会社マッキンゼーに務め、そのあとニューヨークの公立中学の数学教師をしていました。少し特殊な経歴をお持ちですね。さて、アンジェラ教授が数学の先生をしていた頃、成績優秀な学生の共通点は、必ずしも知能指数(頭の良さ)や生活水準(家庭環境など)ではないことに気づきました。その事実を不思議に思い大学で研究を続けた結果、ごく単純な事実が明らかになりました。アンジェラ教授は、成功する人の共通点を「GRIT;やりぬく力」であると結論付けたのです。

 

実際に、生徒たちの知能指数とGRITをそれぞれ測り、そのうえで英単語のテストを実施したところ、GRITのスコアが高い生徒の成績が良いことが明らかになっています。さらに興味深い点は、知能指数は高いもののGRITが低い生徒の成績は良くなかったという点です。つまり、頭が良くてもGRIT(やりぬく力)が低いと、良い結果が出せないということです。

 

また、この事実は、学習だけでなくスポーツ・ビジネス・芸術など、あらゆる領域の成功者に当てはまるということも言われています。生徒も皆さんは、将来さまざまなキャリアに進むことになると思いますが、学生の今、GRIT(やりぬく力)を鍛えておけば、どのような道でも生かせる力になるでしょう。

 

粘り強さ、やり抜く力なんて、目新しい概念でもないので「そんなこと当たり前じゃないか」と思った人もいたかも知れません。しかし、そう思う人こそ、やり抜くことの本当の大切さにまだ気づいていないかも知れませんよ。当たり前のことでも、結果につながるまで続けていくことは非常に大変で、頭で理解していても実践することは難しいものです。小さなことからでもGRITは育てることができます。みなさんも日々意識して取り組んでみてはいかがでしょうか。