意識はできているか

みなさん、こんにちは!スタッフの井上です。いよいよ夏休みが来ました。勝負の夏です。この夏、なにを達成しますか?実りの多い1ヶ月にしましょうね。

さて、夏は、大学受験にとっても非常に重要な季節。合否を分ける1ヶ月といっても過言ではありません。理由はシンプルです。1年間でもっともたくさんの時間が確保できるから。自習室の利用記録をみると、8月の最長利用記録は毎年320時間前後になります。こんなに沢山の時間が、9月以降に確保できるでしょうか?

実際、8月の終わり頃に志望校の再検討を一度行います。すなわち、今の志望校の合格見込みがどれほどあるかを考える、ということです。もちろん「最後までやってみないと分からない!」のはその通りなんですが、とはいえ、現実的な可能性というのは、ある程度この時期には見えてきます。

このように、合否を左右する、さらに言えば、そもそも志望校を変えずにチャレンジできるか?!ということを左右する夏。やはり、しっかりと目標達成していきたいですよね。

たくさん時間がある夏を有効活用するためには、何が大切でしょうか。

例えば、時間がたくさんあるといっても、朝寝坊してダラダラとしては意味がありませんので、生活リズムを崩さないということは大前提として重要でしょう。あるいは、いくら時間がたくさんあっても「やるべき」学習ではなく、「やりたい」学習ばかりやっては、これも意味がありません。夏休みになると学校の時間割から解放されるので、むしろ、好きな科目ばっかり取り組んで、苦手科目を避ける、なんて人もいるかも知れません。そして、各教科でどういった教材に取り組むか、どの単元を学習するか、時間配分、レベル…など、学習のカリキュラムは当然重要です。

具体的に考えていくと、重要だと思われることは際限なく出てきます。しかし、一言でいうなれば、「目的・目標を日々意識しているか」ということではないでしょうか。目的・目標を決めている、ではありません。日々の生活、学習習慣のなかで「意識できているか」ということが大切です。それが出来ていれば、事細かに一つ一つの課題を定めなくても、あるいは、常に課題を与えられなくても、目的という磁場に向かって、すべての行動が自然と方向づけられるものです。

夏休みは、1年でもっとも自由度が高い季節、裏を返せば、自己責任の期間です。だからこそ、自分自身の目標としっかり向き合うことができる時期でもあります。しっかりと目的・目標をたて、目標達成につながる夏にしていきましょう。

物事の本質を考える

こんにちは、家庭教師の学び家代表の大久保です。そろそろ1学期の終わりが見えてきましたね。新しい学校やクラスには馴染んできたでしょうか?ここから夏休みに入ると生活習慣が崩れがちになるので、今から夏休みの計画を立てて有意義な休みになるようにしていきましょう。

先日テレビを見ていると、気象病について取り上げられていました。低気圧が来ると頭痛がしたり身体が重くなったりするという、気象条件にひっぱられて起こる体の不調のことを気象病といいます。僕が見ていた番組では、「梅雨になると湿度が上がり、自律神経の働きが乱れて腰痛や関節痛が起こる」という話をしていました。その話を聞いたときは、正直に「そんなことまで関係するものなのか」と驚きました。

自律神経というのは、内蔵の働きや代謝、体温のコントロールなどをコントロールする神経です。心身を活発にする(興奮させる)交感神経と心身をリラックスさせる副交感神経がバランスをとって働くものなのですが、先ほどいったような気象条件や不規則な生活などで思いのほか簡単に乱れてしまいます。例えば、夜になったら副交感神経がしっかり働いてリラックスすることで眠りに就けるのですが、寝る直前までテレビやスマホを見ていると脳が興奮して交感神経が優位になり、なかなか眠れなくなる、というような感じです。自律神経の乱れについては最近様々なところで取り上げられているので、気になった方は調べてみてください。

さて、話を戻しましょう。梅雨時期に起こる腰痛や関節痛の原因が、自律神経の乱れにあるというところです。この腰痛や関節痛に対処するためには、自律神経の乱れをもとに戻すために規則正しい生活や食事をしたり、湯舟につかったりする、ということが効くそうです。

しかし、原因が自律神経にあるということを知らなかったらどうするでしょうか?痛いところにシップを貼ったり、マッサージをしたり…“外側”から治そうとするのではないでしょうか。

そうした、いわゆる対症療法は、一時的には効果が出て痛みもマシになるでしょうが、根本的な原因が解決できていないのでしばらくするとまた繰り返すということになるでしょう。

一方で、「梅雨の時期には自律神経が乱れて腰痛や関節痛が起きる場合がある」という知識を一つもっているだけで、対症療法に加えて生活習慣を整えるように動くことができます。痛みを持っているところだけに対処するのではなく、身体全体に対してアプローチをすることになるので、次にまた同じことが起こっても症状が軽くなるという期待もできるでしょう。

身体だけではなく、物事というのはすべて同じことだと思います。問題が起こったときに表面上はなんとか対処して取り繕っても、根本的な原因に対処しない限り、また別のタイミング、別の場所で問題が発生してしまいます。大事なのは、そうなってしまった原因を見つめなおし、どう対処すればいいのかについて学び、対処することです。「今までこうやってなんとかしてきた」という習慣を変えることになるのは大変かもしれませんが、長い目で見て、後から振り返ったときに「あの時に対処しておいてよかった」と思う日が必ずやってきます。

もちろん、自分で調べるには限界があるので、困ったときには専門家の意見を聞くのもいいでしょう。身体の不調なら、かかりつけのお医者さんに。勉強や進路については、匠の先生に。自分自身をしっかり見つめなおしながら、一歩ずつ進んでいきましょう。

たくさんの失敗をしよう

みなさん、こんにちは!スタッフの井上です。期末試験が終わった学校も多いのではないでしょうか。早いもので、もう1学期が終わろうとしています。ということは、夏休みがもう間近!みなさん、この夏の目標はもう決まりましたか?

受験生にとっては、この夏が受験にとって重要な時期となります。「夏は受験の天王山」という言葉があるように、この夏の頑張りが受験の合否を左右するといっても過言ではありません。そして、夏は模試の時期でもあります。模試の目標に向けて努力し、そして、模試の結果を見てさらに努力する。

しかし、この夏の模試は、受験生によっては鬼門となる場合があります。否応なく自分の実力を痛感させられる模試は、受験生にとって楽しいもの、ではありません。どんな結果が出たとしても、「あの問題で点を取りこぼした」「時間配分を間違えた」「まだ履修が追いついていない」など、完璧に上手くいくということは滅多にありません。そうです、多くの場合は、失敗を経験します。

失敗をあまりに強く感じてしまい、何が原因で失敗したか、何が課題なのか、次どうするのか、という思考がフリーズしてしまうと問題です。モチベーションが落ち、次回への対策を講じることをしなければ、それは確かに「失敗」になります。一生懸命努力した結果上手くいかなければ、ショックを感じるのは当然でしょう。ショックを受けるのは本気で取り組んできた証拠なのかも知れません。しかし、目標を諦めたくないのであれば、再び自力で前を向かねばなりません。

失敗に対して過度に落ち込んでしまう生徒さんの多くが、真面目な方が多いように思います。あるいは、これまで大きな挫折の経験が無いとも言える知れません。これまで真面目にコツコツと取り組んできたからこそ、失敗するのは悪いこと、恥ずかしいこと、失敗しないような選択をするのが当たり前、というような認識を無意識的に持っているのかも知れません。

しかし、失敗したということはチャレンジしたということ。失敗の数は、頑張ってきた数です。そして、そこから次へのヒントを得て、生かしていけば良いのです。また、大人の立場としては、失敗を悪いこと・恥ずかしいこと、という認識を持たせないような態度をとる責任があると思っています。子どもたちが、チャレンジしようと思ったとき、失敗を非難されることを恐れて立ち止まるような環境やメッセージを無意識的に発していないか、充分気を付けないといけませんね。

「一度も失敗したことのない人はいないだろう。いるのであれば、それは、何にも挑戦しなかった人だ。」チェレンジの数だけ、失敗があると思います。だから、失敗の多さを誇れば良いのです。トライ&エラーを重ねて、少しずつ成長していきましょう。