継続が「じしん」を作る

みなさん、こんにちは!スタッフの井上です。10月は中間試験がありましたね。見直しや振り返りはしっかり出来ましたか?大学受験生にとっての10月は、ほぼ毎週末テストがある忙しい1ヶ月でしたね。中間試験に始まり、共通テストマーク模試、記述模試……生徒によっては総合型選抜(AO入試)の受験もありました。こんな忙しさは経験したことがない、というくらい目まぐるしい1ヵ月だったのではないでしょうか。

11月は、学校型選抜(主に公募推薦入試)の1ヵ月です。系列の匠個別予備校の生徒も、半数弱が公募推薦を受験します。そして、ここから3月まで、生徒たちを毎週のように模試や受験に送り出す日々が約半年続きます。受験生のみなさんも、私を含めて講師一同も、体力・精神力共にしっかり整えて、万全の態勢でこの半年を乗り越えていきましょう。

さて、今月は、継続が「じしん」を創るということをお伝えしたいと思います。

そもそも成功するような人って、どんな人でしょうか。他の人では出来ないことが出来る人、他の人は持っていない資質を持っている人でしょうか。では、そういった成功する人、ハイパフォーマーは、初めから何でも出来たのでしょうか?——きっとそんなことは無いですよね。出来ないことを、出来るようになるまでコツコツと継続し、それを習慣化して身に着けてきたのでしょう。すなわち、現在のその人自身を創り上げたのは、継続してきた習慣によるものです。みなさん、「継続は力なり」という言葉はご存知ですよね。「わずかなことでも、続けて行えば成果となってあらわれる。小さな努力も、続けてやれば成功する。(デジタル大辞泉)」という意味です。良い習慣の継続によって自分「自身」を創り上げていく、ということではないでしょうか。

そして、継続して努力してきたということ自体が、いつしか自分に対する「自信」に変わっていきます。大学受験生でも、長期間にわたってコツコツと継続してきた受験生のメンタルは強いものです。成績が少し落ち込むようなことがあっても一喜一憂せず、これまでの学習過程を信じて踏ん張れるようになります。ぜひ皆さんにも、改めて継続することの大切さ、「継続こそ力なり」と思って、実践につなげていってほしいと思います。私自身も、自己研鑽に励み、成長していきます!

自分の役割にベストを尽くす

こんにちは!スタッフの南です。いよいよ2学期がスタートしましたね!ほとんどの中学生、高校生が10月に早速定期テストが控えていると思いますので、気合を入れて勉強を頑張りましょうね!

さて、今回は学校生活が再開したということで、日々生活をする上での教訓になるようなことを書こうと思います。僕たち匠ゼミナールの想いは、教室でも常日頃発信し続けていますが、「学力向上」と「人間力向上」の2つを両立するということです。生徒の皆さんには日常生活の中で「人間力のトレーニング」ということを常に頭の片隅に置いて行動をしてほしいと願っています。そして、学校生活の中ではそういうことを学ぶ機会も多いわけです。

話は変わりますが、野球の本場アメリカのメジャーリーグでは優勝したチームのメンバー1人ひとりに、チャンピオンリングというものが贈られます。皆さんは日本人の中で最も多くチャンピオンリングを持っているのは誰か知っていますか?それは、植松泰良という人です。では、その人のポジションは何だと思いますか?それは、キャッチャーです。しかし、ブルペンと呼ばれる、出番を待つピッチャーが投球練習をする場所の専属のピッチャーなのです。試合に出ることもなく、注目を浴びることもありません。しかし、植松さんはブルペン捕手という仕事に生き甲斐を感じ、次のピッチャーが最高の気持ちで試合に出られるようにと、細かいところまで気を遣い、人知れず努力をし続けてきました。

そんな植松さんが驚いたことがあったそうです。それは、ある日ブルペンに座った時、観客の1人から「タイラ!」と名前を呼ばれたのだそう。植松さんの素晴らしい仕事ぶりが、いつのまにか周りのファンにも知れ渡っていたのですね。また、当時所属していたジャイアンツというチームからは「ブルペン捕手は植松にしか任せられない」と高く評価されていたとのことです。その間にチームは3回の優勝を果たし、植松さんもチャンピオンリングを3度手にしたのです。決して目立つ仕事ではないけれど、チームからもファンからも大切な選手として認められた植松さんが、日本人で最も多くのチャンピオンリングを持っているのです。ちなみにこの植松さん、今年の2022年シーズンからはサンフランシスコ・ジャイアンツのアシスタントコーチに就任したということで、日本人がメジャーリーグでフルタイムのコーチに就任するのは初めてのことだそうです。

世の中のすべての仕事は誰かのために存在します。仕事自体に価値の差があるのではなく、それに取り組む人の気持ちや姿勢に差が生まれるのですね。誰かのためにという気持ちで一生懸命頑張ったことは巡りめぐって自分にとってもプラスになって返ってくるのです。そういう経験を1つでも多く積み重ねていくことが、自分を磨くことにつながると思います。生徒の皆さんの場合でも、学校のクラスや部活で今自分に与えられている役割というのは必ず「誰かのため」という目的があるはずです。そういう目的を忘れずに、今の自分にできるベストを尽くすことが、結果的に自分自身をより高めていくことにつながるのではないでしょうか。