自分の役割にベストを尽くす

こんにちは!スタッフの南です。いよいよ2学期がスタートしましたね!ほとんどの中学生、高校生が10月に早速定期テストが控えていると思いますので、気合を入れて勉強を頑張りましょうね!

さて、今回は学校生活が再開したということで、日々生活をする上での教訓になるようなことを書こうと思います。僕たち匠ゼミナールの想いは、教室でも常日頃発信し続けていますが、「学力向上」と「人間力向上」の2つを両立するということです。生徒の皆さんには日常生活の中で「人間力のトレーニング」ということを常に頭の片隅に置いて行動をしてほしいと願っています。そして、学校生活の中ではそういうことを学ぶ機会も多いわけです。

話は変わりますが、野球の本場アメリカのメジャーリーグでは優勝したチームのメンバー1人ひとりに、チャンピオンリングというものが贈られます。皆さんは日本人の中で最も多くチャンピオンリングを持っているのは誰か知っていますか?それは、植松泰良という人です。では、その人のポジションは何だと思いますか?それは、キャッチャーです。しかし、ブルペンと呼ばれる、出番を待つピッチャーが投球練習をする場所の専属のピッチャーなのです。試合に出ることもなく、注目を浴びることもありません。しかし、植松さんはブルペン捕手という仕事に生き甲斐を感じ、次のピッチャーが最高の気持ちで試合に出られるようにと、細かいところまで気を遣い、人知れず努力をし続けてきました。

そんな植松さんが驚いたことがあったそうです。それは、ある日ブルペンに座った時、観客の1人から「タイラ!」と名前を呼ばれたのだそう。植松さんの素晴らしい仕事ぶりが、いつのまにか周りのファンにも知れ渡っていたのですね。また、当時所属していたジャイアンツというチームからは「ブルペン捕手は植松にしか任せられない」と高く評価されていたとのことです。その間にチームは3回の優勝を果たし、植松さんもチャンピオンリングを3度手にしたのです。決して目立つ仕事ではないけれど、チームからもファンからも大切な選手として認められた植松さんが、日本人で最も多くのチャンピオンリングを持っているのです。ちなみにこの植松さん、今年の2022年シーズンからはサンフランシスコ・ジャイアンツのアシスタントコーチに就任したということで、日本人がメジャーリーグでフルタイムのコーチに就任するのは初めてのことだそうです。

世の中のすべての仕事は誰かのために存在します。仕事自体に価値の差があるのではなく、それに取り組む人の気持ちや姿勢に差が生まれるのですね。誰かのためにという気持ちで一生懸命頑張ったことは巡りめぐって自分にとってもプラスになって返ってくるのです。そういう経験を1つでも多く積み重ねていくことが、自分を磨くことにつながると思います。生徒の皆さんの場合でも、学校のクラスや部活で今自分に与えられている役割というのは必ず「誰かのため」という目的があるはずです。そういう目的を忘れずに、今の自分にできるベストを尽くすことが、結果的に自分自身をより高めていくことにつながるのではないでしょうか。