「交友をえらぶ」啓発録その⑤

こんにちは!教務スタッフの南です。いよいよ冬休みに突入し、生け垣の山茶花も鮮やかな花をつける時期になりました。インフルエンザが猛威を振るう季節でもありますので、注意が必要ですね。

余談ですが、この時期外を歩いていると山茶花や椿が民家の生け垣に赤い花をつけているのをよく見かけます。山茶花も椿も元々は寒さに強くない品種ですが、園芸用に品種改良されたものは寒い時期に花をつけます。この両者、分類学上非常に近い存在なので見分けるのは困難ですが大きな違いがあります。それは花の散らし方です。山茶花が花びらを一枚一枚散らすのに対し、椿は花が根元からポロっと落ちます。最近では違う種同士の交配が進み山茶花と椿の違いを見極めるのはますます難しいようですが、寒いこの時期少し顔をあげて冬の草花を観察してみるのも面白いですね。

さて、もう飽きている人もいるかもしれませんが啓発録の紹介もこれで最後です(笑)。最後に紹介するのは「交友をえらぶ」です。では解説します。

⑤『交友をえらぶ』:友達には「損友」と「益友」という二つの種類があり、その違いをよくみて選ぶことが必要です。「損友」はすぐに心安くなりやすいですが、自分の為にはならないものです。逆に、「益友」には気づきにくいものです。時には面白くないこともあったりしますが、本当によい友達と交わってこそ、相手のよい所を見習い、自分の欠点をなおすことも出来るのです。したがって友達をえらぶことは勉強するものにとって、たいへん大切なことなのです。

ここで大事なのは、橋本佐内はいわゆる「損友」との交わりを断てとは言っていません。むしろ自分の周りに「損友」がいるのであれば、彼を自分の手で良い方向に導くべきだと言っています。友達というのは大切な存在です。しかし、注意しなければならないのはお互いの人生に良い影響ばかりでなく悪い影響を与えてしまうこともあるということです。生徒の皆さんには思い当たる節があるのではないでしょうか。例えばテスト前の勉強を頑張らなければならない時期に友達からの誘いを断れず結局一緒に遊んでしまったりしていませんか。真の友達というのは相手のことを思って間違いを指摘できる存在であるはずです。「今はお互い頑張らないといけない時だろ、テストが終わってから遊ぼうよ。」とビシッと言えるようになってほしいのです。逆に友達から自分の誤りを指摘されたときは、腹を立てずに冷静に考え直してみてください。実はそういう友達こそが自分を成長させてくれる存在であったりもするのです。

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