「志を立つ」啓発録その③

こんにちは!教務スタッフの南です。2学期も終盤を迎え、冬の季節となりました。2学期最後まで気を抜かず頑張っていきましょう。

さて、前号では啓発録2つ目の「気を振う」というものを紹介しました。今回は3つ目「志を立つ」というものを紹介したいと思います。

③『志を立つ』:志とはいわゆる人生の目標のようなものです。せっかく頑張ろうと決心しても、目指す先が決まっていなければ何も意味を成しません。自分は何を勉強して、そしてどんな人になろうという目標をちゃんと定めなければならないのです。高い目標を掲げ、目標を眺めながらいつも自分を省みて、自分の足りないところを努力することが大切なのです。

さて、みなさんは今目標を持っていますか?テストで高得点を取りたいとか○○高校に行きたいとか、それらももちろん立派な目標ですが、私が聞いているのはもっと人生を広い視点で考えたときの目標です。例えばこの先どんな生き方がしたいか、または10年後20年後どんな大人になりたいかなどです。

でも漠然としていてなかなか答えにくいですよね。私も中学生や高校生のときに同じことを聞かれてもなんとなくの答えしか返せなかったと思います。私には一つ印象深い思い出があります。それは私が高校生だったころの話です。あるときノーベル賞受賞者である科学者の白川秀樹先生の講演会が地元で催されたのですが、根っからの理系学生だった私は胸躍らせてその講演を聞きに行きました。講演内容はもちろん興味的な内容だったのですが、講演の後の質疑応答で私に質問するチャンスが訪れたのです。私は「高校生の私たちが今すべきことはなんですか?」と質問しました。白川先生は「自分の近くに目標となる大人、すなわち先生を見つけなさい。そしてその人から多くのことを学びなさい。」とおっしゃられました。私はその言葉に感銘を受け、今でも大事にしています。

もし皆さんが将来が見えないのなら、また目標が見つからないのなら、周りを見渡して自分の「先生」を見つけてほしいと思います。そしてその人の教えを忠実に守り、実践する。みなさんの年代で大事なのは目標とする先人を見つけ、そしてその人の教えを素直に受け入れ、実行に移すことです。目標を立て一歩ずつ歩を進めれば、やがてはどんな大きなことでも成し遂げられるのです。

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