teachingとcoachingの違い

知識の伝達をteachingとし、人の成長を助け、向上をサポートすることをcoachingと定義すると、スポーツのコーチや教師、そして親は単に「教える」だけではなく相手に「考えさせる」、コーチであるべきです。そこで今回はとある本に書いてあった頭文字(COACH)を基にしたコーチの資質についてお伝えします。僭越ですが、少しでも共感していただけたら幸いです!

◎コーチに必要な5つの資質

C:comprehension(理解力)

相手の特徴を基に、相手が何を認めてほしいと思っているのかを正しく理解をすることが大切です。コーチ側が理解を示すことで、相手は自己肯定感が強くなり、自分の可能性を見出せるようになります。

O:outlook(前途の見通し)

相手の考え方や大事にしているものが何に向いているのかを分析して、情報を与えることや助言をすることを指します。例えば、中学生が高校進学をする時期には、自立意識が芽生える一方で、まだ様々な経験が少ないので考えがうまくまとめられません。そんな時に一緒になって考えてあげることが不可欠です。

A:affection(愛情)

いうまでもなく、理路整然と「何故そうなのか。こうすればよくなるから、こうしろ!!」と突き放したような伝え方では相手の心は動きません。心が動かなければ行動は変わりません。愛情・情熱を持って接することがコーチ側の務めです。松岡修造さんを思い出してください。滅茶苦茶厳しいですが、そこには大きな愛があることでしょう。

C:character(性格)

相手は自分の鏡であり、自分が相手に与えたものが自分に返ってきます。例えば相手に対する感謝がなければ相手から感謝されることはありません。また相手の考えを受け入れなければ、相手に自分の考えを分かってもらうことは難しいです。つまり、「自分のいうことを聞け!」というものの自らの態度や行動が全く違うでは相手がいうことを聞くはずがないということです。まずは我が振りを直すことがコーチの始まりなのです。

H:humor(ユーモア)

厳しいことをいうだけでは、相手も面白くなくなるので継続力が弱くなってしまいがちです。特別な結果を求めるのであれば、だれもやっていないような厳しい行動を、また誰もがやっていないほど楽しめる環境を作ることが素晴らしいコーチの条件の一つです。

さて今回はコーチの資質に関して、述べさせていただきました。

僕自身も教育に携わる「コーチ」として、上記の内容を強く意識し、こどもたちとともに夢を追いかけたいと思っています。厳しくいうこともあるかもしれませんが、生徒の皆さん、一緒に頑張りましょう。