習慣化するためのコツ③

こんにちは!急激に気温が下がり、一気に季節が変わったなという実感があります。また、日中と夜とでは気温差が大きいので、風邪を引かないように十分注意したいですね。

習慣化をテーマに書いてきた記事も今回がラストです。これまでは、ものごとを継続して続けていくために大切な、考え方の部分をお伝えしてきました。今回はより実践的な、習慣化するための仕組みづくりについてお伝えします。

1つ目は、意識するための仕組みづくりです。習慣化しない原因の一つは単純にそのことを考えている時間が短いということが言えるでしょう。そこで、半ば強制的にでも意識をせざるを得ないような工夫をしてみることをおすすめします。例えば、目標やそのためにやると決めた紙をよく目につく場所に貼り出したり、手帳の見開きのところに書いておくなどです。そういえば先月号で例に挙げた、志望校の制服をスマホの壁紙に設定するというのもこれにあてはまるかもしれないですね。原始的ですが、意識する時間を長くするという意味ではとても効果的です。

2つ目は、時間をあらかじめ確保しておくということです。時間があればやろうとか、なんとなく早起きして頑張ろうという風な曖昧な予定では何かと言い訳を考えて結局やらずじまいになってしまいますよね。そこで、スケジュール帳などに「〇時から〇時まではこれをやる」と書き込むといった感じで明確に時間を確保しておきましょう。携帯のアラームをその時間に合わせてセットしておくのも良いかもしれません。

3つ目は、頑張ったこと自体がモチベーションに繋がるようにする仕組みづくりです。具体的には「記録」を付けるということです。その日行動できたことをしっかり記録として残しておくことで、自分の頑張りが目で見て分かるようになります。そうして後から振り返ったときに自分の成長を実感できればそれが自信になり、自己肯定感もどんどん高まるのです。

最後に4つ目は、サボれない仕組みづくりです。人は自分との約束には甘くなりがちです。なので、誰も見てないところで頑張って結果が出たら周りの人を驚かそう!という考えはなかなかうまくいかないものです。そこで、思い切って周りの人に宣言してみるのはどうでしょうか。周りの人に目標を伝えた瞬間、それは他人との約束になります。周りの人からの目を作ってしまうことで、頑張るしかない状況にしてしまうのです。そして、周りの人に目標を宣言することはもう1つメリットがあります。それは、応援してくれるサポーターが増えるということです。目標達成に周りの人から支援してもらうことはとても重要です。支援者が多ければ多いほど目標達成に近づくので、どんどん周りの人を巻き込んでしまえばいいと思います。

さて、3回に渡る長いテーマになってしまいましたが、良い習慣を作っていくことはどんな目標を達成する上でも重要になります。これからの時代は、自ら目標を設定し、そしてそれを達成するために自ら行動を起こしていける人材が求められます。生徒のみなさんも勉強を通して行動変容と良い習慣作りのスキルを身に付けられるように頑張っていきましょうね!

 

言葉には気を付けて

皆さん、こんにちは!スタッフの井上です。

めっきり寒くなり、上着が必要になってきましたね。少しずつ冬が近づいてきたのを感じます。風邪をひきやすい時期ですので、みなさんも気を付けて元気に過ごしましょう。

さて、今回は「言葉」について、特に口癖についてお話ししようと思います。日常のなかで何気なく使っている自分の言葉、振り返ってみると自分の可能性をもっと伸ばせるヒントが隠れているかも知れません。

例えば、何か新しく取り組んだ課題ができなかったとしましょう。勉強が思いつきやすいかもしれませんが(笑)、スポーツでも音楽でも部活などでも構いません。大人であれば、仕事で取り組むことでも良いでしょう。

もし、なぜ出来なかったのか原因を振りかえって、先生や監督、顧問の先生、上司などに説明するとしましょう。そのとき、まず一言目になんて言うでしょうか。「でも、○○」「だって、○○」と言ってしまう人は要注意です。きっと○○には出来なかった理由、というより言い訳が続いて出てくるタイプです。

別のパターンとしては、「自分にはできない」「あの人は○○だから」もありますね。自分にはそんな能力はないんではないか、と卑下してしまうパターンです。

この2つのパターンは、一見違うタイプに思われますが、本質的には同じだと思います。言い訳タイプは、自分以外の事柄に理由を求めて、自分のやり方や取り組みに対して振り返ることを避けています。また、卑下してしまうタイプも、自分には適性や能力が無いから、という理由で正当化しようとしているに過ぎません。しかし、こちらのほうが自尊心を自分で傷つけてしまうので、私としては使ってほしくないと強く思います。

さて、ここまで気を付けなければいけない口癖を2パターン紹介しました。「あ、言ってしまうことあるな…」と心当たりのある方も多いのではないか思いますが、こんな口癖が出てしまう自分はダメだな…なんて思わなくて大丈夫ですよ。

ただ、言葉というのは、自分の思考を表していますから、その言葉を使えば使うほど、自分の考え方もそうなってしまいます。だって、考えてもないことが口から出てくることはありませんよね。だからこそ、自分の使う言葉には気を付けなければいけません。

「え~、言いたいことは分かるけど、言葉ひとつにそんな力はないでしょ~」と思う人がいるかも知れませんので、もう一つ具体例をだしましょう。

Aさんが会社に出社したら、同僚のBさんから「今日顔色が悪いけど大丈夫?」と聞かれました。体調が悪いと感じていなかったので「大丈夫だよ」と言いました。

また別の場所でCさんから「顔色悪いね。大丈夫?」と聞かれました。「そう見える?大丈夫だと思うけど」と答えます。

さらにそのあと、Dさんから「大丈夫?熱でもあるじゃない?」と聞かれました。Aさん、いよいよ「自分は体調が悪いのかもしれない」と思いました。

実は、これは実際に行われた心理実験です。結果的に、Aさんは体調が悪いのだと思い、早退するという結末です。皆さんも、同じ場面に遭遇したら同じように思うのではないでしょうか。

 

このように、言葉には強い力があります。皆さんも、日々の自分の言葉に気を付けて、自分の可能性を信じて、ポジティブな言葉を使っていきましょう。