焦らず急げ、急がば回れ!

こんにちは。教務スタッフの筒井です。ついこないだ夏期講習が始まったかと思えば、もう7月も終わり!8月の模試が近づいているのもあり、「もっとやらなきゃ」という焦りも見えてきました。

そこで、今回の題名を思いつきました。焦ると急ぐ、似て非なるこれら二つの言葉の違いは、「やるべきことが定まっているかどうか」だと私は考えています。焦るは、とにかく何かやらないと!どうしよう!と慌てるのに対し、急ぐは、やるべきことを達成するために全力をかける、なのです。受験勉強で肝要なのは、やはり後者でしょう。そして急がば回れという言葉がある通り、急ぎたいのであれば、遠回りに見えても基礎から固めるしかないのです。「裏技」や「直前テクニック」という“近道”は魅力に見えても、それだけで乗り越えられるほど世の中甘くない、ということですね。ちなみにこれは体験談です(笑)ただ、使いこなせばテクニックも役立つもの。最後の手段として完璧に身に着ければ、それは立派な「技術」になります。基礎を繰り返して応用ができるようになるのと同じ通り、テクニックも地道に繰り返すことで本物の力になるのです。勝負の夏はまだまだあります!皆さんがんばりましょう!

夏 ひまわり

わかるけど、わからない!を乗り越えて

みなさんこんにちは。教務スタッフの平野です。突然ですが、質問です。みなさんは、日本語がわかりますか?・・・喧嘩を売っているわけではありませんのでご了承ください(笑)今回は、わかるけど、わからない!とはどんな状態なのかをお伝えしようと思います。

まずは、こちらの文章をご覧ください。

その手順はとても簡単である。はじめに,ものをいくつかの山に分ける。もちろんその全体量によっては,一山でもよい。次のステップに必要な設備がないためどこか他の場所へ移動する場合を除いては,準備完了である。一度にたくさんしすぎないことが肝心である。すぐにはこのことの大切さがわからないかもしれないが,めんどうなことになりかねない。そうしなければ,高くつくことにもなる。最初はこうした手順は複雑に思えるだろう。でも,それはすぐに生活の一部になってしまう。その手順が終わったら,再び材料をいくつかの山に分ける。そして,それぞれ適切な場所に置く。それらはもう一度使用され,またこのすべてのサイクルが繰り返される。ともあれ,それは生活の一部である。

もちろん、一つ一つの文の意味は理解できると思います。ですが、これが何の話をしているかわかりますか?・・・正解は(洗濯)です。これを踏まえてもう一度読むと、腑に落ちるはずです。

このように、(洗濯)という情報を与えられる前が、いわゆる「わかるけど、わからない!」の状態なのです。なんとなく理解していても、いざテストや授業で問われるとわからなくなるのは、何の話かが頭に入っていないからなのです。先の例のように、(洗濯)という情報が与えられるだけで、文章が格段に読みやすく、理解しやすくなりました。勉強でも、今なんの勉強をしているのか、しっかりと頭に入れておくことで、いつもよりすっきりと授業が理解できるようになります。まずは「今日何を勉強するのか」を頭にいれて、わかるけどわからない状態を乗り越えましょう!

teachingとcoachingの違い

知識の伝達をteachingとし、人の成長を助け、向上をサポートすることをcoachingと定義すると、スポーツのコーチや教師、そして親は単に「教える」だけではなく相手に「考えさせる」、コーチであるべきです。そこで今回はとある本に書いてあった頭文字(COACH)を基にしたコーチの資質についてお伝えします。僭越ですが、少しでも共感していただけたら幸いです!

◎コーチに必要な5つの資質

C:comprehension(理解力)

相手の特徴を基に、相手が何を認めてほしいと思っているのかを正しく理解をすることが大切です。コーチ側が理解を示すことで、相手は自己肯定感が強くなり、自分の可能性を見出せるようになります。

O:outlook(前途の見通し)

相手の考え方や大事にしているものが何に向いているのかを分析して、情報を与えることや助言をすることを指します。例えば、中学生が高校進学をする時期には、自立意識が芽生える一方で、まだ様々な経験が少ないので考えがうまくまとめられません。そんな時に一緒になって考えてあげることが不可欠です。

A:affection(愛情)

いうまでもなく、理路整然と「何故そうなのか。こうすればよくなるから、こうしろ!!」と突き放したような伝え方では相手の心は動きません。心が動かなければ行動は変わりません。愛情・情熱を持って接することがコーチ側の務めです。松岡修造さんを思い出してください。滅茶苦茶厳しいですが、そこには大きな愛があることでしょう。

C:character(性格)

相手は自分の鏡であり、自分が相手に与えたものが自分に返ってきます。例えば相手に対する感謝がなければ相手から感謝されることはありません。また相手の考えを受け入れなければ、相手に自分の考えを分かってもらうことは難しいです。つまり、「自分のいうことを聞け!」というものの自らの態度や行動が全く違うでは相手がいうことを聞くはずがないということです。まずは我が振りを直すことがコーチの始まりなのです。

H:humor(ユーモア)

厳しいことをいうだけでは、相手も面白くなくなるので継続力が弱くなってしまいがちです。特別な結果を求めるのであれば、だれもやっていないような厳しい行動を、また誰もがやっていないほど楽しめる環境を作ることが素晴らしいコーチの条件の一つです。

さて今回はコーチの資質に関して、述べさせていただきました。

僕自身も教育に携わる「コーチ」として、上記の内容を強く意識し、こどもたちとともに夢を追いかけたいと思っています。厳しくいうこともあるかもしれませんが、生徒の皆さん、一緒に頑張りましょう。