笑顔は最高のお薬

こんにちは!スタッフの南です。今の時期的にはちょうど中学校、高校の1学期中間テストの真っ最中か、次の期末テストに向けて新たな目標を設定している頃でしょうか?

本題に入る前に、先日僕自身が得た気づきを皆さんにシェアしたいと思います。生徒のみなさんは「勉強=できればやりたくないもの」で「勉強を頑張る=やりたくないけど我慢して頑張る」みたいに思っている人が多いのではないですか?僕もその気持ちはよく理解できるのですが、その考え方だと何カ月、何年と続けていくのは難しいですよね。モチベーションをどう高めて、どう維持していくのか、難問です。

さて、先日僕がどういう気づきを得たのかといいますと、ご自身でダイエットセミナーを行われているとある方のお話を聞いたときのことなのですが、「我慢と思いながらのダイエットは上手くいかないよ、そういう生き方に変えるんだ。僕がやっているのはダイエット法とかの指導ではなくて、まずは生き方の指導なんです。」と言われまして、ハッとしたんですね。そして、これって勉強も一緒じゃないかと。誰かに言われて「はぁ、やらなきゃいけないな…」という消極的な気持ちのまま、やり方だけ工夫して勉強を頑張っていこう!というのはやはり限界があると思います。ですので、長い目で見たときに理想を現実にしていける人になっていくには、勉強の面だけを改善するというよりも、やはり根本となる考え方を変えて、生活習慣を変えて、生き方そのものを変えていくということが大事なのだと思います。僕自身もそういったことを学び続けて、子どもたちに日々発信していきたいと思っております!

さて、ここから今回の本題に入りますね。みなさんに質問ですが、世の中でうまくいっている人に共通している特徴は何だと思いますか?これは以前僕が参加したある講演会で実際に投げかけられた質問なのですが、理想を実現させていく力が強い人が最優先で意識していることには共通点があるらしいんですね。それは何かというと「常に上機嫌でいること」とのことです。機嫌というのは周りにも伝わりますから、上手くいく人は周りの人も明るくさせてしまうのですね。大事なのは上手くいくから機嫌が良いのではなく、常に上機嫌を意識しているから上手くいくのだということです。みなさん振り返ってみてください、今年に入ってから5カ月経ちますが、自分のご機嫌の度合いはどのくらいでしたか?正直なところ僕自身はまだまだだなと思うところもあり、その話を聞いてからは1日の振り返り事項に「今日はご機嫌に過ごせたか?」という項目を追加しました。

そして、機嫌よく過ごすことの第一歩は「笑顔」を作ることですね。口角をキュッとあげて笑顔を作ることで、自分の気分を上げていくことができます。そうするだけでもきっといつもと日常生活が変わったなと感じると思いますよ。なぜなら、気づかぬうちにあなたの笑顔が周りの人を変えていくからです。ある人から「笑顔は副作用のない最高のお薬」という言葉を聞きました。本当にそうだなと思います。今月も「笑顔」を意識して上機嫌で過ごしていきましょう!

GW休業のお知らせ

下記期間をGW休業とさせていただきます。

休業期間:4月29日(金)~5月5日(木)

休業期間中は電話が繋がらない状態になります。あらかじめご了承ください。
5月6日(金)10:00より電話受付を再開いたします。

皆さんと元気にお会いできることを楽しみにしております。
どうぞ、事故やケガには十分ご注意して過ごしてくださいね。

やることを明確化する

皆さん、こんにちは!スタッフの井上です。新学期も始まってしばらく経ちましたね。新しいクラスには慣れましたか?学校だけに限らず、春は新しいことがスタートする季節。いろいろなところで、ワクワクやドキドキを感じたでしょうか?一方で、環境の変化があると疲れが溜まってきてしまうもの。しっかりリフレッシュして、良い5月にしていきましょう。

さて、今回は高校生の新生活についてお話ししていきます。高校1年生のみなさん、まずは学校の学習にしっかり取り組みましょう。当たり前のことですね。そして、実際、大学入試のことを視野にいれても、評定を取ることは非常に重要なことです。評定は、高校受験と同様に推薦入試を受けるために、多くの場合で必要になります。私立大学であれば、54%程は各推薦入試で合格を得て進学しています。公立大学でも、28%程が推薦入試によって進学します。旧帝大などの最難関を目指している場合を除き、高校1年生の時期から推薦入試を視野に入れずにいるのは、大変危険です。そして、大学入試で必要となる評定は「高校1年生1学期~高校3年生1学期」になります。高校入学してひと段落、とならないよう、学習習慣を継続させていくことが大切です。

高校2年生のみなさん、一般入試を控えるみなさんも、2年生になったらいよいよ受験勉強を始めましょう。「え、早く無いですか?」と思った生徒さんがいたら、要注意です。大学入試は、一番早い方式で9・10月ごろからスタートします。先ほどお伝えした通り、今は推薦入試が多種多様にあり、また数も多いです。一般入試で国公立を受験したい、と考えていても、半数ほどは推薦も出願します。したがって、高校2年生2学期には受験期1年前になる、と思ってください。また、共通テスト対策も含めて、数年前より数か月早倒しで受験対策を始める必要があると思います。したがって、高校2年生に上がるタイミングでは、大学受験対策をどういう環境で、どういうやり方で、どう進めていく必要があるか考え始めましょう。

高校3年生のみなさん、志望校も決まり受験対策を始めていることと思います。その志望校の合格が勝ち取れるよう、最大限の努力を続けていきましょう。そして、高3の時期によく検討すべきは、どういう受験の仕方、例えば、推薦を受けるべきか、受けるならどのようなレベル感を?何校?一般入試はどこまで滑り止め出したら安全圏?ふつう何校ぐらい出願するもの?…と具体的に考え始めると、正直、自己判断で大丈夫かな?と不安になると思います。やはり、特に出願にあたって、もちろん大学・学部別の受験対策は、学校の先生や塾など、知識を持っている人に確認するのが良いと思います。また、大学受験は決して少なくないお金も必要になります。きちんと保護者のかたにも、理解していただいて応援していただかない限り、自分の力だけでは受験できません。したがって、色々な選択肢をよく検討するために、自分に有利な方式を浪費しないために、早めに考え始めることが大切です。

いかがでしたでしょうか。受験勉強にフライングはありません。目指す大学や目標があるなら、「まだ先でも大丈夫かな」ではなく、ぜひ今すぐに対策を考え始めましょう。今後も、大学受験情報は積極的にお伝えしていこうと思います。相談事項などあれば、ぜひ相談してください。一緒に考えていきましょう!

心が変われば

こんにちは!教務スタッフの南です。新高校1年生のみなさん、新中学1年生のみなさん、改めてご入学おめでとうございます!多くの人が不安な中でスタートした4月が始まり、部活動や人間関係などもめまぐるしく変わっていることでしょう。それは新入生だけでなく、2年生3年生の在校生のみなさんにも当てはまると思います。ただ、新しい学校生活にもなじんでいっているこの時期だからこそ、進級前、進学前の気持ちを思い出し、もう一段階グッとギアを上げていってほしいと思っています。

今回はアメリカの心理学者ウィリアム・ジェームズ氏の言葉と言われている名言をみなさんに紹介したいと思います。

心が変われば行動が変わる

行動が変われば習慣が変わる

習慣が変われば人格が変わる

人格が変われば運命が変わる

これは一言でまとめるならば「人生すべて自分次第」ということです。これまでも、そしてこれからみなさんが手にする結果もすべて、みなさん自身が生み出しているものだということです。1行目の心が変わるというのは、このすべてが自分次第だという考え方を持つことができるということではないでしょうか。

新しい環境での生活がスタートすると、それ以前に抱いていたワクワクしたり頑張るぞ!と思う気持ちとは裏腹に、上手くいかないことが起きたり、壁にぶつかったりと、なにかと思うような生活を送れないなと感じることがたくさんあると思います。そして、頑張る人ほど、上手くいくことよりもうまくいかないことの方が多いでしょう。多くの場合上手くいかない原因を他人のせいや、環境のせいにしてしまいがちですが、そういう時にこそ「自分次第で状況を変えていける」という考え方を思い出してほしいと思います。

最後にウィリアム氏の別の言葉をみなさんにお伝えしますね。それは、「人間には、その人がなりたいと思うようになる性質がある。」という言葉です。この先のみなさんは、みなさん自身が思い描いているような自分になっていくということです。壁にぶつかったときに、自分はこの先もダメかも…と思ったらそういう風になっていってしまいますし、逆に、自分ならきっと強くなれる!と思えばそういう風に変わっていくのです。だから、初めに持っていた未来に対するワクワクした気持ちを大事にして、自分だけは誰よりも自分自身のことを信じて頑張り続けましょうね!

「変わらない人」とは「変わり続ける人」ということ

こんにちは、代表の大久保です。あっという間に4月になりますね。毎年のことですが1月から3月はあっという間に過ぎてしまいますね。新年度に向けてきちんと準備ができるように改めて気を引き締めていきましょう。

少し前の話題になりますが、冬季オリンピックでの日本代表選手のみなさんの活躍は本当に素晴らしかったですね!会期中の北京はとても寒さが厳しく大変だったそうですが、結果として冬季オリンピックとしては最多メダル数を獲得した大会となりました。様々な競技、選手が話題になりましたが、やはり今年も男子フィギュアスケートの羽生結弦選手が話題になりましたね。惜しくも減点になったものの、史上初、4回転アクセルジャンプを飛んだと正式に記録されました。

なにがすごかったかというと、これまで成功したことのない4回転アクセルジャンプにオリンピックという大舞台で挑戦したということです。2大会連続金メダルというすばらしい成績を残した羽生選手には、もちろん今回も金メダルを、という期待やプレッシャーがかなりあったはずです。普通なら成功率の高い、自分の得意な構成で挑もう、と考えると思います。しかしそうせずに果敢に大技に挑戦する、その並々ならぬ精神力と挑戦し続ける姿勢が、羽生選手が注目を集める理由なのでしょう。

スポーツでもビジネスでも学業でも、第一線で活躍し続ける人は羽生選手と同じようにどんどん新しいことに挑戦をし続けています。常に好奇心を絶やさず、様々なことを吸収しようとする姿をみて、周りの人は「若いね」「変わらないね」という感想を持つでしょう。この「変わらないね」というのは言葉だけでみると変化していないというように見えますが、実際は逆で、昔から“変わらず”変化を受け入れ続けている、つまり変化し続けているということです。働き方や考え方を時代に合わせて柔軟に変化させ、新しいことに挑戦し続けることで常に時代に合った生き方をし続けられるのです。

常に変化し続けるというのはなかなかにエネルギーのいることです。新しいことにチャレンジするためには当然新しい知識を学ばなければなりませんし、そのためには今の生活スタイルを変える必要もあるかもしれません。しかしながら、そうしていかなければどんどん時代についていけなくなってしまうというのが現実です。

ここ最近はIT技術が飛躍的に進化し、世界中のあらゆる場所とリアルタイムで繋がるようになったことで距離や時間に関係なく様々な情報がやりとりできる時代となりました。すでにパソコンすら使わずにスマホやタブレットで学習も仕事もできるようになり、いわゆるスキマ時間を使って大学の講義をオンラインで受講することもできます。逆に、そのスキマ時間を娯楽に費やすこともできるでしょう。そのスキマ時間が、積もり積もって大きな差となるのは言うまでもないことですね。

このように、今は時間の使い方ひとつで昔とは比べものにならないほどの差がつく時代です。だからこそ、常に新しいことを吸収し、挑戦し続ける姿勢をもつことがこれまで以上に大切なのです。

10年後、周りの人から「変わらないね」と言われる人になるように、挑戦し続けることを当たり前にしていきましょう!

「あたりまえ」の話

皆さんこんにちは!スタッフの井上です。新学期を控え、新高校生は新しい学校生活に期待と不安でドキドキしている頃でしょうか。また、在校生もひとつ学年を上げ、新しい目標に向かって再スタートの時期ですね。今回号では、そんな春の時期にピッタリな、自己成長するための考え方を一つご紹介したいと思います。

それは、「あたりまえ」の基準をどこまで高められるか、ということです。ここで言う「あたりまえ」とは、意識しなくても自然とやれてしまうことを指します。例えば、家に帰ったら手を洗うとか、最近では外出時にはマスクを着けるなどですね。これらのことは「やらなければ」と思わずとも自然と出来ますよね。さて、この「あたりまえ」がどのように、自分の成長と関係があるのでしょうか。

例えば、ゲームをしているときは、上手くなるために同じステージを繰り返して攻略方法を探したり、レベル上げをしますよね。それを繰り返しているうちに、最初は難しかった操作などが身体に染みついて、何にも考えなくても上手くできるようになっていませんか。しかし、実際は、こういう作業って何度も同じステージなどを繰り返すことになるので、ゲームとしてはあんまり面白くないですよね(ゲーマーしか分からないかも知れませんが、むしろ苦痛の連続です…)。でも、ゲームだと、なぜか出来る。もっと言うと、クリアしたかったらそういう作業をするのが「当たり前」で、いちいち、やりたくないのに「なぜやらなければいけないのか」とかは考えないと思います。

やりたくない・楽しくない作業でも、力をつけるのに必要な作業や練習をすることが「あたりまえ」になっていれば、自然と実力が付いていく。「あたりまえ」の重要性は、好きな作業でなくっても、感情に左右されずに「やるのが当たり前」になることにあります。

さて、これを学習に落とし込むとどうでしょうか。教材を一周したらそれで終わり、答えを写して終わり、そんな風になっていませんか?例えば、同じ課題でも一周やって終わりなのか、間違いが0問になるまで解きなおすか、あるいは、さらに似たような問題を教科書で再び解くか、このようにどこまでやるかが「あたりまえ」の差です。部活や習い事、大人になっても「あたりまえ」の基準の差は成果として現れます。間違いを全てできるようにして、そのうえさらに類題までの解き直しも「あたりまえ」にする人って絶対に成績が伸びていくとはおもいませんか?もちろん答えはイエスです。絶対に伸びていきます。

「あの子は頭が良いから」とか、「自分は○○だから」とか、そんなことを考えてしまう前に、成果を出している人の行動をよく見てみてください。その人は努力している風にみえないかもしれない、自分と同じくらいにしか見えないかもしれません。しかし、「当たり前」にやるレベルが高いだけで、本人的には、あくまで「当たり前」の範疇をやっているだけかも知れません。

やはり、結果は、努力に相応しく返ってきます。必要な努力を惜しまないことが大切です。ですから、自分の「あたりまえ」について振り返ってみてください。本当に自己成長するための行動がとれているか、成長するための「あたりまえ」が身についているか、考えてみてください。行動と考え方を変えれば必ず成長します。夢を叶えたいのなら、周りのことではなく自分のことについてよく考えてみてください。きっと何かが変わるはずです。

はじめよう共通テスト対策

皆さん、こんにちは。スタッフの井上です!いよいよ受験も大詰めの時期になりました。年明けからコロナの影響を受け、今年も不安の多い受験となっていますが、受験生のみなさんが無事受験を迎えられることを切に願っています。弊塾におきましては、感染対策を徹底し教室運営を行っております。保護者様におかれましても、いつもより不便な状況下のなかご心労も多いと推察いたしますが、感染対策・方針にご理解をいただき誠にありがとうございます。

さて、去る1月15日・16日に第2回大学入学共通テストが実施されました。各種ニュースやSNSなどで、なんとなくご存じの方も多いかと思います。本年度の大学入学共通テストは「異例」の実施だったと思います。1日目終了時には東京大学での非常に残念なニュースもありました。2日目には津波警報等の影響で、試験中止・再受験となった受験生もいました。もちろん、コロナによる影響で受験できなかった生徒も少なからずいたと思います。そういった想定できない事態に見舞われた、という意味でも「異例」の実施でしたが、一番には試験内容そのものが厳しい年となりました。おそらく、現高校1・2年生の生徒さん、また保護者の方は、「実際、難しかったの?何が難しいの?どう変わったの?」と関心を持っておられると思いますので、もう少し深く掘り下げてみたいと思います。

あまり注目されない点ですが、現役生の受験者数は昨年度対比で99.9%(昨年受験者が100人としたら今年は99.9人)で微減でした。保護者の方はご存じのことと思いますが、現役生(高3生)自体は人口減少に伴い少なくなっています。にもかかわらず、受験者がほぼ減っていないのは、①私立大学における共通テスト利用の拡大 ②コロナの影響で受験できなかった場合のリスクヘッジ が主な理由になります。以前であれば共通テストを受験しなかったような受験生も、ここ数年は共通テスト受験を前提として準備する場合が多いです。そもそも約半数が推薦で入学するようになっているので、私立大学志望生でも一般入試を受験する場合には、共通テストを利用するのが現実的です。

そして、一番気になる試験内容ですが、全体的に難化傾向で、数学1Aの平均点は38点前後になると中間発表がありました。結局、何が難しかったのでしょうか?第1には、読解力・速読力、いわゆる国語力が圧倒的に必要になりました。これは、理系だとか文系だとかは関係ありません。問題文が長くなったのは数学・理科の方が顕著ですし、国語は複線型といって、1つの大問のなかで複数の文章・資料が出されるようになりました。

第2に、出題傾向がまだまだ読めないためパターン化が難しく、実力が露呈してしまいやすい、ということも指摘されています。想定よりも長い本文、想定とは違う資料問題の出題など、本番でパターンを崩されることも多々あり、努力よりも能力が反映されやすい問題になってしまっているのでは、という指摘も一部ではあります。いずれにせよ、パターン化やテクニックに頼らずとも勝負できる学力を積み上げる必要がある、というのは事実でしょう。

今、高校2年生のみなさんは「学年が上がったら受験生」という認識では遅いです。共通テストは1ヶ月以上前に終わっていますから、すでに「受験まであと10ヶ月強」です。「推薦受けるし関係ない」と思っている生徒さんが万一いたら本当にヤバいですよ!!大学の推薦は1年1学期から3年生1学期までの評定が使われます。むしろ、今が勝負です。そのうえ、推薦は遅くとも11月には実施されますから、一般よりずっと早い時期にあります。いよいよ年度末、来年度に向けて良いスタートが切れるよう、受験に向けて情報を集め対策をとりましょう。

「あたりまえ」なものにこそ「ありがとう!」

こんにちは!スタッフの南です。いきなりですが、先日「なるほど!」と思ったことがありまして、まずはそれを紹介したいと思います。それは何かというと、子どもと大人の違いについての、とある人のお話です。子どもと大人の線引きというのは人それぞれ色々な考えがありますよね。僕も自分なりに「こういうのは子どもで、こういう風になったら大人だよな」みたいに思っていることはありますが、その方がおっしゃったことがすごく腑に落ちたのでお伝えしますね。その人いわく「子どもは与えられる存在で、大人は与える存在なんだ」とのことです。一見当然のことのようですが、なかなか深いなと思いまして、それは「自分が周りから何をもらえるのかということよりも、自分が誰に何を与えることができるのだろうかと考えること」が生きていくということの本質的な部分なのかなと僕は捉えました。勉強というのは、広い意味では自分に力を蓄える過程のことを言うと思うんですけど、それはあくまで過程であり手段なので、それを使って誰に何を与える人になるのかということがやはり大事だと思います。

さて、タイトルの「あたりまえ」なものにこそ「ありがとう!」ということですけれども、これも最近僕が実感したできごとがあるので、それをふまえてお伝えしたいと思います。

年が明けて1月の中旬ごろから新型コロナウイルスの感染が再拡大しました。特に今回はあらゆる世代、場所で拡がりましたね。教育現場も影響を受けて、小・中学校、高校でも多くの学校で学級閉鎖などの措置がとられることとなりました。高校だといきなりオンライン学習に切り替わることもありましたし、部活動ができない日が続いたりもしました。そういう状況になって、やはり感じたのは普段何気なく受けている学校の授業や部活動も、いざできない状況になると困ることが出てくるということですね。つまり、いつも学校で授業を受けられて、難しいことをあの手この手で教えてくれる先生という存在がいることって本当に本当にありがたいことなんだなって感じますよね。ただ、2年前にも同じような状況で、全国一斉休校という事態が起こり、そのときも同じように学校や塾で直接勉強を教えてもらえるのってありがたいなと感じたはずなんです。しかし、何も意識せずに月日の流れにただ身を任せてばかりだと、普通の生活が当たり前となり、ありがたみも薄まってしまうのですね。

ですので、僕は普段の何気ない生活でも、もしそれが叶わなかったらという視点で考えられる人は感謝力が高いと思います。そして、感謝力が高い人はモノを大事にし、人を大事にし、そして自分を大事にすることができると思っています。と、偉そうなことを言っておりますけれども、ブログの記事をこうしていろんな方に読んでいただけるのも全然当たり前ではないなと思っております。いつも読んでいただきありがとうございます。少しでもプラスになるような記事をご提供できるように、これからも精進し続けてまいります!

守・破・離

みなさんこんにちは!スタッフの井上です。寒さが厳しいですね。受験生は、ここから本当に正念場!体調に注意して、万全の状態で本番を迎えましょう。さてさて、3学期はその学年の集大成となる学期でもありますが、次年度への架け橋と言う意味で始まりの学期でもあります。よく高校2年生に対して、「高校2年生の3学期、ではなく受験生ゼロ学期」と言われます。次のステップへ進むために、3学期はしっかり準備する学期でもありますので、そのために大切な考え方を共有したいと思います。

「守破離」という言葉を知っていますか?聞いたことがある人は多いと思います。守破離とは、もともと剣道や茶道などで、修業における段階を示した言葉です。大辞泉によると、「守」は、師や流派の教え・型・技を忠実に守り、確実に身につける段階のこと。「破」は、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階のこと。「離」は、独自の新しいものを生み出し確立させる段階のことを指します。今では剣道や茶道などに関わらず、ビジネスやスポーツなどの世界でも守破離が通用すると言われ、関連書籍なども多く出回っています。ネット検索でも、本当に多くの検索結果がヒットします。実際、学力が伸びていく生徒には、守破離を身に着けていることが多いです。なかでも、「守」に徹する生徒は、ほぼ間違いなく伸びていきます。なぜでしょうか?

「守」とは、学習内容で言えば、初歩的な計算問題や公式、文法、単語などにあたるでしょう。英単語を覚えていないのに、英文が読めるはずないですよね。「長文が全然読めない、読み方を教えて欲しい」といって問題を持ってくる生徒がいますが、そもそも英単語を覚えていないだけ、ということはしょっちゅうあります。これらは他の科目にも当てはまると思います。

ここで重要なのは、学習において「守」を徹底するというのは、「やったかどうか」ではなく「出来るようになったか」で自分を振り返る、ということです。「教材を一周した」「一回やった」という生徒に、完璧かと聞くと「それは無理」と言われることもあります。やったか・やらなかったかだけを基準とする考え方は、こういう発言に繋がってしまいますね。そうではなく、できるようになったか・まだ出来ないかで振り返りをしていれば、そもそも完璧になるまでは「まだ勉強は終わっていない」と捉えるはずです。

しかし、実際、決めたことをやり抜くということが一番難しいのかもしれません。人間ですから、「出来るようになったか」だけではなく、「頑張った自分」を認めたい・認めてもらいたいという感情は誰しも持つと思います。それは全く悪いことではないですし、自分自身の努力を認めることは、自信を育てていくうえで大切なプロセスです。しかし、自分の目標に対して、望む結果を求める自分もいると思います。努力して、さらに結果が出たらなお嬉しいものです。そうであるならば、やはり振り返るときは、できるようになったか・まだ出来ないかで考えるべきですね。

あと少しやり抜けば良いところで、妥協せず努力できる自分に近づけるよう「守」の徹底を意識して頑張りましょう。

目的、目標、そして現在地

みなさん、あけましておめでとうございます!予備校の井上です。なかなか先が見えない中迎えた新年。皆さまにとって、どんな一年にしたいですか?

さて、新しい年を迎えて新年の抱負や目標を立てる人も多いのではないでしょうか。みなさん、去年の目標は達成できましたか?私自身は、高校時代を振り返ってみると、年頭所感を書くという冬休みの宿題が毎年ありました。年頭所感とは、読んで字のごとく、年の初めにあたって思うこと・この一年の抱負を述べるというものです。私の場合は、たいてい1月5日頃に焦って目標をたて、何とか書き上げていたように思います(笑)さらには、「あれ、そういえば去年なに書いたっけ…」と思って見返してみると、全く同じことを書いている、という何とも情けないエピソードまであります。いやはやお恥ずかしい限りです。

さて、皆さんはどうでしょうか。年始めに立てたはずの目標を年末にはっきり覚えていないなんて経験がある人もいるのではないでしょうか。しかし、当然ですが、そんな風にして適当に立てた目標は達成できるはずもありません。まず、そもそも1年もモチベーションが続かない。さらには、ろくに覚えていない目標なんて達成のしようがありませんよね。目標を立てること、特に「良い」目標を立てることは、実はとても難しいことです。今回は、年始にあたって、良い目標の立て方についてお伝えしようと思います。

さて、そもそも「目標」という言葉を使ってきましたが、よく似た言葉に「目的」があります。目的と目標は同じ意味だと思いますか?それとも違う意味だと思いますか?辞書を引いてみると、「目的」は「行為の目指すところ」、「目標」は「目的を達成するために設けた目当て」とあります。目的は、いわば目的地で、目標は道のりと言うと分かりやすいでしょうか。当然ですが、目的地が無いのに進むことはできません。また、目的地が同じでも、道のりが異なれば目的地にたどり着くまでの時間や景色が変わってしまいます。これを目標達成に当てはめて考えてみましょう。目的が定まっていないのに行動を起こすことは出来ません。また、同じ目的を達成しようとする場合でも、どのくらいの期間をかけるのか、どんなトレーニングをするのかなど、途中経過は大きく異なります。目標達成しようとする場合に、目的を立てても目標が無ければ具体性が無く実現可能性が低いですし、目標しかなくても何のためにやるのかという目的が無ければモチベーションが維持できません。したがって、目標達成には、目的と目標の両方をきちんと立てることが大切です。ですから皆さんも、次の定期テストや模試、あるいは部活や習い事の大会などに向けて、目的と目標の両方を立ててみましょう。

そして最後に、目標達成するために、目的・目標の他にもう一つ、とても大切なものがあります。多くの人が忘れがちですが、これが意識できていない人の大半は失敗します。目的と目標を、目的地と道のりに例えて説明したので、乗換案内を使う場面で考えてみましょう。目的地を入力して検索すると、道のり(ルート)が表示されると思いますが、検索するために入力しなければならないものがあと一つあります。現在地ですね。今、あなたがどこに居て、車があるのか電車で行くのか、あるいは徒歩でしか移動できないのか、それによって道のりは全く変わります。目標達成する場合には、目的はもちろんのこと、現在地をしっかりと分析して理解したうえで、その2点を結ぶように目標を立てることが大切です。さきほど現在地を意識できていない人は失敗することが多いと言いましたが、考えてみれば当然です。本郷から名古屋に行きたいのに、金山から名古屋に行く最も良い道のりを教えてもらっても意味がありません。皆さんも、それぞれに得意なこと苦手なことがあります。それを理解したうえで、必要な力をつけるための勉強をことがとても大切です。

なにか達成したいことがあるならば目的、目標そして現在地の3点が大切だということをお話してきました。何かを始めようとするとき、今いる現在地からしかスタートすることは出来ません。したがって目標達成とは、自分を深く見つめ直し、自分をより良い自分へと変えていく過程のことだと思います。2022年が皆さんにとって大きな飛躍の年になるように願っています。