わかった!育むために大切なこと!!

こんにちは!教務スタッフの平野です。中3生の方は、いよいよ受験本番となりました。ここまでくれば、あとは突っ走るのみ!全力で勉強に取り組みましょう。

今回は、中3生の方はもちろん、それ以外の学年の方、保護者さまに向けたお話を記したいと思います。その内容は言葉をうまく使って「わかった!」を育むためには何が必要かについてです。

かつて、アメリカでは人種差別があり、黒人と白人で国内が分断されていました。その当時はその人たちの社会的地位における格差だけでなく、学力や知能指数(IQ)にも差があると考えられていました。しかし、本当に学力は人種の差によるものなのか、そこに疑問を抱いた学者たちがある調査を行いました。その結果は、人種によるものではなく、日常生活で使われる言葉の違いにあるというものでした。

黒人は、たとえば子どもが窓をわったときに「何をしてるんだ!」という言葉を浴びせたり、尻をたたいたりしてやってはいけないこと、悪いことを教えるそうです。一方白人は、「なぜそんなことをした」と尋ねたり、なぜやってはいけないのかを言葉で理解できるまで説明したりしたそうです。つまるところ、白人は黒人よりも言葉により善悪を区別させるようなしかり方したということです。このことを黒人の母親にも訓練すると、その子どもたちの知能指数もみるみるうちに上がったそうです。

このように、人間の「わかる」能力は先天的なものではなく、むしろ生まれ育つ環境に大きく影響されます。少しでも、みなさんの成長にお役に立てるよう、これからもいろんな情報をお伝えしていきますので、一緒に頑張りましょう!